ATとMTどっちがいい?メリットとデメリット完全攻略!
ATvsMT① 教習時間は?料金は?難易度の違いは?
ATvsMT② 乗れる車の種類は?車の価格や売値の違いは?
の記事に続く「ATvsMTシリーズ」。

今回は、車を持つにあたって気になってくる「維持費」の問題。ATとMTどっちがいい?メリットとデメリット完全攻略!の表の中のうち、ネット上でもよく議論になる燃費やメンテナンス費の違いについて具体的に掘り下げていきたいと思います。

(ATは狭義には変速機自体を指しますが、このページでは広義的に自動クラッチ機構の意味としています。そのため便宜上、CVTやDCTやAMTなども含んで解説します。)

燃費 引き分け

一般的には「AT車よりMT車の方が実燃費が良い」と言われます。

※実燃費とは一般の人が実際に公道を走行した時の燃費のことで、メーカーが公表している「カタログ燃費」と度々比較されます。カタログ燃費ではMT車よりAT車の方が良い値が出ていても、実燃費では逆になることがあります。

車重がMTの方が軽いということもありますが、大きな違いはその構造にあります。

昔からある「the AT車(ステップAT)」はトルコン(トルクコンバータの略)と呼ばれる装置が使われています。これはエンジンから作り出されたエネルギーを流体(オイル)でトランスミッションに伝達します。
そのため、自動で変速&変速自体が滑らかであるというメリットがある反面、スリップによるエネルギーのロスが発生してしまうため、それが燃費に影響してしまうのです。

しかし、年々トルコン自体の性能も向上し、さらにはCVTやDCTといった低燃費のATの台頭もあって、一概に言えなくなってきました。
というのも、MT車の場合は運転の仕方に依存します。つまり、運転が上手な方ほど低燃費に、不適切な操作をすればするほど高燃費になってしまうのです。

それから、「高速道路などではMT車が有利、渋滞時などではATの方が有利」ということも言われています。
高速道路のように止まることがほとんどないような状況では、先に書いたようにAT車はスリップロスの分MT車の方が有利になります。

しかし渋滞のように止まったり進んだりを繰り返すような状況では事情が違ってきます。
MT車は操作が面倒な上にアイドリングとアクセルによる前進を繰り返す必要があるのに対し、
AT車はアイドリング中にもトルコンの中で常に半クラッチと似たような状態をつくりだしていてブレーキを離せばそのまま前に進みます(クリープ現象)。
つまり常にアイドリングの状態でゆっくり前にも進むことができるため、AT車の方が有利と言われるのです。

メンテナンス費 引き分け

MT車の場合、燃費と同様にメンテナンス費も運転の仕方に依存します。つまり、運転が上手な方ほど壊れにくくなるためメンテナンス費も安くなりますが、不適切な操作をすればするほどクラッチペダルなどを交換する頻度が増えたりするのでその分高くつきます。
ただしMT車の方が構造がシンプルなので、壊れたときの修理費用は少ない傾向にあります。

AT車の場合、運転の仕方にほとんど依存しません
しかしその分構造も精密で複雑なため故障可能性箇所が多岐にわたり、どこかが壊れてしまうと原因の特定や修理自体がMT車より難しいです。
一度故障してしまうとトランスミッションそのものを丸ごと交換せざるをえなくなったりするため、結局そのまま廃車にしてしまうケースもあり、たとえ直すことができても修理費用がMT車より高くついてしまう傾向があります。

その他に定期的にかかる維持費として、
MT車特有のものとしては「ミッションオイルの交換」、
AT車特有のものとしては「オートマチックトランスミッションフルード(ATF)の交換」
があります。詳しいことや交換の時期などはディーラーや整備士に相談してみるといいでしょう。

まとめ

いかがでしたか。

MT車は良くも悪くも乗り手次第だけど故障への対応は楽AT車は乗り手に依存しないけど一度故障してしまうと大変
という感じです。
普段の乗り方やメンテナンスの仕方次第で寿命は変わってきますので、長く乗りたい方は愛車を労わることが大事ですよ。

次回のATvsMTシリーズもお楽しみに。